自社ローンに申し込んでも否決されてしまう理由と解決方法

高額な商品を購入する際に手持ちのお金がない場合には、月々分割払いが可能なローンを組むのも選択肢のひとつです。自動車販売店の場合は金融機関が提供しているサービスのほかにも、お店が独自に開設している自社ローンが用意されていることがあります。

自社ローンは独自の審査基準を持っており、金融機関のオートローンが利用できない場合、あるいは基準を満たさずに審査が否決されてしまう方の場合でも利用できる可能性がある便利な仕組みです。

しかし、そんな自社ローンでも、なぜか審査で否決されてしまい商品の購入をキャンセルせざるを得ない事象も度々みられるのも確かです。背景には申し込みをする方の職業に起因していることがあり、その職種や原因について詳しく探っていきます。

知っておきたい自社ローンの仕組み

自社ローン

問題点を探る前に、まずは自社ローンがどのようなものなのか理解しておくことが大切です。高額商品を購入する際に一括払いが不可能だった場合、分割払いが可能となるローンを組みますが、そのためにはローン商品に申し込んで審査で合格する必要があります。

多くのローンでは安定した収入があることを条件に、年齢や勤続年数、過去に支払いが滞ったり自己破産をするなどの金融事故は無いかなどを加味して審査が実施されます。もしもここで否決されてしまった場合、支払いが不可能なことから商品の購入ができず、キャンセルとなってしまってはお店の方としても痛手となります。

そこで用意されているのが、お店が用意している自社ローンで、独自の審査基準を持っていることから大半の方が利用することができます。これによりお客さんは分割払いで支払いの負担を軽減しながら欲しかった商品を入手でき、お店は商品が売れると言う双方にとってメリットがある仕組みです。一方で審査には絶対的に合格するとは限らず、一部には否決される可能性があることも踏まえておくことが大切です。

審査で厳しく否決されやすい職業

大半の自社ローンの審査基準は安定した収入があることが条件とされており、定職に就いている方なら問題ないと思うところですが、実は審査において厳しく否決されやすい業種があることが分かっています。

審査基準は安定した収入があること以外は原則として非公開となっていますが、その中でも厳しいとされている職業の対象としてあげられるのが自営業、水商売、アーティスト、芸能人、フリーランスがあります。これらの職業は厚生労働省が定めている職業分類にも含まれている立派なお仕事であるのと同時に、本人の努力次第では一般的なサラリーマンの平均年収を上回るケースもあるほどですが、自社ローンの審査においては厳しい取り扱いを受けてしまう対象となることがあります。

しかし、これはあくまでも統計的なものであり、審査結果に絶対はありません。自社ローンは独自の審査基準を設けていることから、一部にはそれらの職業でも合格するケースもあるため、分割払いで自動車をすぐに手にしたいなら、まずは諦めずに店頭スタッフに相談するのがおすすめです。

安定という基準の解釈がポイント

オートローンや自社ローンの審査基準にある安定した収入があることという文言には、様々な解釈ができる要素があります。ここでポイントとなるのが、月々しっかりを支払いができるだけではなく、安定というところに重点が置かれている点です。

前述の厳しく否決されやすい職業でも、大きな収益を得ているケースも少なくありませんが、安定性で見てみると審査に影響があることが分かります。例えば自営業の場合は株式会社なら株による投資がある一方、個人運営や有限会社の場合は銀行からの融資が主な資金調達先となります。

景気の波の影響を受けやすく、業績不振となれば運転資金が枯渇して廃業することも考えられます。水商売、アーティスト、芸能人、フリーランスの場合は非正規雇用で身分が一切保証されず、いつ契約を切られてしまうのかも分かりません。

高額商品の購入に利用する自社ローンは支払いが長期にわたることが多く、その間に収入が途絶えてしまう可能性に懸念を抱かれてしまうことから、安定した収入が無いとして否決されることが考えられます。

年収が低くても合格することもある

自社ローン

自社ローンの審査では世間一般では立派な職業だと思われる方でも否決される方が居る一方で、それらの職業よりも遥かに年収が低いことが多いパートやアルバイト、派遣社員でも合格することがあり、なぜなのかと考えてしまうことがあります。

ここでも鍵を握っているのが安定収入という点で、自社ローンの審査基準の大きなポイントです。パートやアルバイトでも業績が安定している大手企業に勤めている場合、かつ勤続年数が多い場合には自社ローンを支払う間の数年は解雇される可能性も低いと判断された場合、少ないながらも安定した収入があると見なされることがあります。

派遣社員の場合は簡単に解雇されると思ってしまいがちですが、しっかりとした派遣会社の場合はすぐに次の派遣先を紹介してもらえるので安定収入を継続することが可能です。つまり、自社ローンの基準は年収の多寡ではなく、長期にわたって安定していることに着目されているのが特徴です。お店の側からすると、組んだローンの月々の支払いを最後まで完了してもらうことこそが重要です。

審査に絶対はなくあきらめずにチャレンジ

高額商品を購入する際に組むローンは、金利が比較的有利な金融機関が提供しているサービスを利用したいところですが、審査基準が厳しいことから否決されることがあります。そんな時はお店が独自に用意している自社ローンを店頭スタッフからすすめられることがあったり、自身で切り替えて申請することも可能です。

しかし、金融機関のローンで否決されてしまった場合、自身の年収や職業が原因だと考えてしまい、自社ローンをあきらめてしまうことがあります。ここで考えたいのが、金融機関と自社ローンでは全く異なる会社が運営していることから、審査基準も異なるというところです。

一般的には安定した収入があることを軸に、独自の基準が加わっています。同時に否決されてもその理由は非公開となることから、自身で思いついた理由はあくまでも想像に過ぎません。特に店頭スタッフから自社ローンをおすすめされた際は合格できる可能性がある状態で話しをされる可能性も高いことから、もしも金融機関のローンで否決されてもあきらめずに自社ローンにチャレンジするのも一考です。

否決されやすい方でも合格できる解決方法

自社ローンは金融機関のローンとは違い、お客さんの側に寄り添った柔軟な対応をしてくれるのもメリットです。否決されやすい職業の方でもいくつかの要件を満たすことで、信頼度を飛躍的にアップさせて合格を勝ち得る可能性を高められます。可能な限り頭金を増やすことでその後の分割払いの回数を短縮したり、月々支払う金額を抑えることできます。

支払開始日を遅らせることができる場合には、その間にお金を貯めて支払いが滞る可能性を低くすることができます。保証人は申込者本人が支払いできなかった場合に肩代わりをしてもらえる存在で、保証人が高収入、あるいは安定している収入があると認められた場合、本人が低収入、不安定な職業であっても合格することがあります。

また、保証人を複数人つけることで、さらなる信頼度を高めることが可能です。お店のリスクを皆無なものとし、間違いなくローンを支払ってくれるという安心感を与えることが重要で、自社ローンの審査に合格する可能性が広がります。

まとめ

自社ローン

自社ローンは金融機関のローンが利用できなかった方でも、分割払いで高額商品が購入できる力強い味方です。一方、独自の審査基準を持っていることから一般的なローンとは違うシーンがあるため、あきらめずに申し込めば合格できる可能性があるだけではなく、厳しい方でもちょっとした工夫でチャンスが広がることも分かりました。自社ローンを計画的に利用して高額商品をすぐに手に入れて、カーライフをエンジョイする方が増えています。